【コロナウイルス】自粛しないパチンコ店名公開
先日、休業要請に応じないパチンコ店の店名を大阪府、兵庫県が公開しました。
これに対して、私が思うことを記します。
はっきり言って、「あかんやろ」と思いました。
ただし、最初に明記しておきますが、私はパチンコに一回しか行ったことがないし、パチンコが好きなわけではありません。
なんか、意地悪
私は、この店名公開を見て、
「皆さん!こいつらは私らが頼んでるのに空気読まずに休んでないですよ!叩いてやってください!!石投げてください!!」
って言ってるように見えました。
休業要請って、休業しなかったら捕まるってことではないですよね。
営業停止ってわけではない。ただ、お願いをしている。
そして、その補償をするわけでもない。
つまり、行政は
カネは払わないけど休んでね?
休まない奴は晒し上げて叩くよ?
倒産?勝手にしたら?
って言ってるようにしか見えないです。
「パチンコ店ならええやろ」みたいな雰囲気、わかります。
国が何と言おうと完全に賭け事だし、社会的なイメージがいいとは言えない。
でも、存在を許してきたのは事実。そこから税金をとってきたのも事実。
そして、そこで働いている人がいること、生きている国民がいることも事実。
もし営業を止めたら店閉めるしかない、閉めても借金しか残らない、死ぬしかないという状況だったとしたら、今回の店名公開は
「感染を抑えるためにお前は死んでくれ」
って言ってるようなもんじゃないですか。
しかも、つい前まで国が定める無担保無利息の融資、「セーフティネット保証制度」の対象外だったし。
だから、私は店名公開はすごい意地悪で、なんだか人間の嫌なところを見せられた気がしました。
こんなことを行政にしてほしくないです。
客は止められない
次に、この状況でパチンコ店にいく客についてです。
正直、これだけ世間が自粛ムードのなか、パチンコ店に行く人は病気です。
これは喩えではなく、本当にパチンコ依存症という病気なんだと思います。
依存症の人たちは、世間が、周りの人が、どれだけ行くな!と言っても行ってしまうんです。
麻薬依存症の人に、「ここいったら麻薬もらえるよ!でも絶対行かないでよ!」と言って、行かずにいれるでしょうか。絶対無理です。
依存症を解決するには、依存している対象を、物理的に使えなくすること、それ以外のことで時間を埋めることが大事です。それに加えて社会や周りの人の協力がとても大事です。
今回の店名公開はどうでしょうか。真逆の効果じゃないですか。
今、どこも休業していて、ただ時間が余っている依存症の人がいるとする。
パチンコ店が閉まってたらパチンコできないでしょう。
しかし、どの店なら開いているかをなんとテレビで公表してしまった。
そりゃあ依存症の人は行くでしょう。
つまり、この状況でパチンコに行っている人を批判しても、行くことは止められないんです。行ってる人は依存症なんでしょうから。
どうするべきか?
では行政はどうするべきだったのか、私が思うことを記します。
行政は、以下のどちらかの対応をとるべきだったと思います。
①休業補償をする
②休業要請なら、お願いの範囲を超えない=店名公開なんてしない
休業を行うかどうかの判断基準は、営業していて客が来るか、企業イメージ、公衆衛生に対する良心、だと思います。
そもそもパチンコが依存症の人を対象に商売をしている以上、この状況では、中小企業のパチンコに関しては企業イメージの悪化より、店を開けて客を入れた方が儲かるでしょう。
額にもよりますが休業補償をしてあげて休業のハードルを下げてあげれば、企業イメージや良心から休もうと思う経営者が増えるでしょう。
しかし財政的に補償が難しくて休業要請しかできないなら、お願いにとどめるべきです。脅すなんてのはどうかと思います。
本当にパチンコに行く客を減らす目的ならば、店名公開は悪手です。
世の自粛ムードは、緩まないようにみんな頑張っていると思います。
ムードで「パチンコに行かない」と言っている人は、店名公開しなくとも行かないでしょう。
以上、私が自粛しないパチンコ店名公開に対して、思うことを書きました。
繰り返しになりますが一応。
パチンコを擁護しているように見えるかもしれませんが、別にパチンコが好きなわけではありません。